赤い繋がり 11
「うわぁぁぁぁんっっ!!助けてドラ○もぉーーーーーーーーーん!!」
そう泣き叫びながらババーンと家の扉を開けて中に飛び込むと、猫なのに表情豊かに迷惑そうな顔をした黒豆に出迎えられた。
「今度は何ですか。えぇと、ノブ男君?」
「違うよー黒豆。誰さ、ノブ男って。」
「・・・・・誰だって同じでしょう。で、どうかなさったんですか?バカな人間達に苛められましたか?」
口を尖らせる僕に、黒豆は冷ややかな声で答える。
しょうがないので僕は マントを脱ぎ去り、迎え出てきたコウモリたちに渡すと 今日の会議を頭の中で思い出す。
「んー、まぁ予想通りな感じ。もう皆話し長くってさぁ。居眠りしちゃうとこだったよ。」
「そうでしたか。で、何でまた先ほどのように取り乱していたんで?居眠りして怒られて、思わず貴族の1人や2人殺してしまいましたか?」
黒豆の言葉に、僕はさっきしでかした失敗を思い出す。
「殺してないよぉー。でも、でも、レイヴンに変身するとこ見せちゃったんだよー!あれ、絶対ドン引きしてた!!」
言いながら、僕はまた涙ぐんでくる。
フォルさんは 他の人たちと違って、まっすぐ僕の目を見て話してくれたのに。
久しぶりに、黒豆以外で僕の名前を読んでくれる人ができたっていうのに。
ああ、なんかちょっと悲しくなってきちゃったなぁ。
そんな哀愁を込めて、チラリと黒豆に視線を送ると、猫ながらに僕を慰めるように優しい瞳でうなずく。
「・・・・・大丈夫ですよ。変身うんぬん以前に、ソウタ様がこの間会ったときパジャマだったって時点でドン引きしてたでしょうから。」
黒豆の言葉に止めを刺された僕は、それから出撃の日まで丸々48時間寝込んでしまった。
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